暑いぞ！
今日も暑い！
おい！夏！ふざけんな！
危険サインを察知するな。
危険を察知しろ！
「今日も暑くなりそうです。気をつけましょう。」
テレビやラジオに言われる前に
「今日はヤバい！」と
「今の俺はヤバい状態にある！」と察知するんだ。
野性の本能を呼び覚ませ。
命の危険が迫っていることを察知するんだ。
こんな暑い日は犬も猫も鳥もどこかで休んでる。
残念ながら人間は外に出ないわけにはいかない。
水を飲め。ちょっと休め。塩分を取れ。睡眠しろ。
なんども書くけどね この季節に あちこちで
俺、一度熱中症になったことあるのね。
１０年位前かな。
みんなでキャンプして 夜中まで飲んで睡眠不足。
朝の暑さでテントから飛び起きて アサメシも食わずにバイク。
オフロードコース３周目に体の異変に気づいて戻る。
ピットのベンチに仰向けに倒れこんだら そのままダウン。
すっげ体は熱いのに汗は出ない。
心臓だけがドクドクとんでもなく動いてる。
耳たぶで感じる心臓の鼓動。
瞬きはかろうじてできるものの眼球が動かせない。
見えるのは空のみ。
そしてじわじわと狭まる視界。
人間の視野は100度近くあるはずなのに
周辺域をまったく認知できずに中心部しか見えない。
今まで２４ｍｍレンズで覗いていたのが３５ｍｍレンズになった感覚。
手足の指先がピリピリ痙攣している。
何かに触れたとしても解らないくらいに感覚がない。
まったく無風の南向きの斜面。
直射日光下に倒れこんだ。 そこから動けない。
仲間が近くの川から大量の水を持ってきてザバザバかけてくれた。
普通なら「ヒヤッ！」と飛び上がるところなんだが まったくその反射行動は無い。
ただかけられるのみ。
他の仲間があおいでくれる。
また水をかけてもらい仰いでもらう。
「ありがとう」のヒトコトも発することができない。
いや発する気持ちも出てこない。
脳が無になってる。
やっと「ありがとう」を３回発することができたのは
３時間以上してから。
あのままやったらマジ死んでたね。
いやほんとに。
助けてくれてありがとう。
ホント死ぬとこやった。
風呂場で足冷やすと
めっちゃ気持ちいいよ。
全身すーっと冷えるよ。
